ガレージキットの作り方

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人気原型師になれば年収1000万以上も可能です。

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ガレージキットは、ソフトビニールなどを素材として作られる組み立て式のフィギュアです。

個人の原型師などはこの方式でオリジナルの人形を作ることが多く、プロから初心者まで幅広い人々がこれを楽しんでいます。

ガレージキットは、組み立てキットで作品を作る場合でも、設計から自分で作る場合でも、組み立てから塗装まで自力で行わなければならない場合が多いです。

このように、フィギュア模型製作の中では、かなりレベルの高いカテゴリに分類され、 これを趣味として完成させるためには、多くの時間と経験が必要となります。

しかし、もしガレージキットの作り方をマスターできれば、その技術次第で、年収1000万以上の人気原型師になることも夢ではありません。

シリコーンゴムについて

シリコーンゴムはフィギュア製作には欠かせない素材です。
例えば、それは人形本体の素材に、そしてガレージキット複製のための型としても使われます。

シリコーンゴムは、その名のとおりゴム状のシリコーンで、
工業などにあまりかかわりのない私達でも結構簡単に入手することができます。


シリコーンゴムの特徴

シリコーンゴムには、数多くの優れた特徴があります。


まず第一に、高い耐熱性を持っていることです。

シリコーンゴムは200℃を超える高温にも平気で耐えることのできる
優れた性質を持っているため、多くの工業分野で重宝されています。

また、フィギュア製作においてもガレージキットの型としての役割を果たします。

通常ガレージキットの素材には、無発泡ポリウレタンなどの液体が使われますが、
これは固まるときに100℃以上の高い熱を発しますが、この熱に耐える型が必要となります。

鉄などで金型を作るという方法もありますが、これには非常にコストがかかります。
シリコーンゴムは、安価で丈夫な型を作るたの最も適した素材なのです。


次に、シリコーンゴムは人体的に無害だという点です。

有毒なガスを発生させることや口に含んだ場合の危険性が全くないため、取り扱いが非常に楽なのです。
また、この特性のために子供用玩具等にも安心して使えるのもうれしいところです。

子供用フィギュアにもよく採用されているのは、この特性のためなのです。


シリコーンゴムは、フィギュアの世界を支えている大黒柱です。
もしこれがこの世になければ、フィギュア業界自体無かったかもしれません。

シリコーンゴムとガレージキットは、まさに切っても切り離せない関係なのです。

無発泡ポリウレタンについて

無発泡ポリウレタンはフィギュアの素材の一つで、主にガレージキットなどで使われます。
これは合成プラスティック樹脂の一種で、人口皮革や自動車部品にも使われています。


主な特徴は、下記のようなものが挙げられます。

  • 常温では液体であること
  • 水分が混入しやすいこと
  • 硬化時にかなりの発熱を起こすこと

シリコン樹脂と並ぶ、フィギュア製作には欠かせない存在です。


無発泡ポリウレタンの技術によるガレージキットの誕生

無発泡ポリウレタンを使ったガレージキット制作は、これまでの模型製造の常識を大きくくつがえしました。


まず、この手法の確立によってコストを大きくカットすることに成功しました。
さらに、正確で精密な商品開発をおこなうこともできるようになりました。

今の日本のフィギュア市場が成り立っているのは、この素材の発見のためであると考えられています。


フィギュア製作で有名な大手模型製造会社「海洋堂」も、
この無発泡ポリウレタンを使った商品開発によって名を売ることに成功しました。

当時の海洋堂の社員と店の常連たちは、安価で正確な模型複製技術を確立するために
様々な実験と研究を重ね、その結果いたった答えが
シリコン樹脂の型に無発泡ポリウレタンを流し込むという手法でした。

そしてこれが、ガレージキット誕生の瞬間にもなりました。
日本の模型業界の歴史が大きく動いた瞬間でした。


無発泡ポリウレタンの弱点

しかし、やはりどのようなものにも弱点というものは存在します。

先程述べた特徴にあるように、無発泡ポリウレタンは
水分を吸収しやすいので長期の保存ができないのです。


もし封を開けて数ヶ月たったものを使用すると、
模型製作において致命的な欠陥を起こしてしまいます。

無発泡ポリウレタンは食品と同じように、一度外気にさらしたら早めに使い切ることが大切です。

ポリエステルパテとは

ポリエステルパテは、ガレージキットフィギュア製作において必要不可欠なものです。

ガレージキットの製作過程においては、削りすぎによる部品の欠如、
部品製造過程において発生した穴や隙間を補うための作業が必要となり、
そこで活躍するのがこのポリエステルパテです。


これはその名のとおり「ポリエステル」とこれを固めるための「硬化剤」、
そしてさらに様々な特性を追加する成分を混ぜ合わせたもので、
その混ぜる比率によって特性や用途が大きく変わってきます。

例えばどろどろの液状の性質をうまく生み出せば細かい隙間にもパテを行き渡らせることができるし、
すべすべの質感を再現できたらフィギュアが完成したときの出来がまるで違ってきます。

用途や目的に応じてそれに適したパテを選択する必要があります。


パテの種類と使用上の注意点

よく使われるパテには、ポリエステルパテエポキシパテの二種類があります。


ポリエステルパテは固まったパテを削って加工するのに対し、エポキシパテは
パテがやわらかいうちに粘土のように形を形成し、そのあと乾燥させる加工法に用います。

もしあなたもガレージキットを製作するのなら、
このあたりの使い分けが重要となることを覚えておいてください。


パテの使用において最も注意すべき点は、
必ずパテが乾燥して固まりきってから削るということです。

パテは、種類によって異なりますが、完全に乾燥するまでに数日から数ヶ月かかります。

もしこれを我慢できずに作業を進めてしまえば、
キット完成後にパテの部分からひび割れが発生したり彩色がうまくいかなかったりします。


ガレージキット製作は気長に、根気よくやらなければ
決してよい作品を完成させることができないことも頭の隅に入れておいてください。

フィギュアの製作について

フィギュアを作るということは本当に難しく、高い技術が必要とされます。
そして、製品を完成させ販売するまでの過程で最も重要な部分でもあります。

(たとえ工場で大量生産するにしても、オリジナルとなるものは人の手で一から作らなくてはならない。
そして、それを元に型が作られ生産ラインに組み込まれるのである。)

それでは、製作とは一体どのようなものでしょうか。

今回は、私達にもっともなじみのあるガレージキットを例に挙げて、この過程を見ていこうと思います。


ガレージキット制作の流れ

ガレージキットは、最初からパーツが完成しているので、
図面を書いたり部品を一つ一つ手づくりしたりというような複雑な作業は必要ありません。
※しかし、市場販売のオリジナルとなるものは設計段階から始める必要はあります


さて、まず最初にしなくてはならないことは「バリ取り」です。

これは「バリ」と呼ばれる、パーツ製造の過程において、
発生した余分な部分をカッターやニッパーで切り取ることです。

これをおろそかにすると作品の完成度が格段に下がってしまうので注意が必要です。


次にしなくてはならないことは「パーティングラインの処理」です。

これは部品についている金型のあとを消したり、ゆがんだ部品を修正したりする作業です。
パテなどを使って部品の穴を埋めたりする必要もあります。


これがすんだらいよいよ「仮組み」です。
この過程で部品のつなぎ目を含む問題のある箇所を修正します。

また、このときこれまでの作業で消えてしまった線などを彫りなおす作業もしなくてはなりません。


そしていよいよ塗装です。
仮組みを一度解体して、下地を塗り、下塗り、彩色というような過程をたどっていきます。

この彩色にはかなりの技術が必要となるので、この部分で職人の腕が問われることとなります。
そして最後に乾かして、組み立て、完成となります。


これらの作業を丁寧にするならば、軽く2、3ヶ月はかかります。
私たちは、造形師や制作会社の人たちに深く感謝しなくてはいけませんね。